- 2017.3.16
- どっしり腰を据えて
一軍、ファームともに試合のなかった16日。一軍ナインは鳴尾浜球場で、ファーム組は甲子園の室内練習場で練習を行いました。
ドラフト1位の大山悠輔内野手(白鴎大)は、ファームの全体練習に参加。キャンプ初日から一軍に同行していましたが、この日からファームに合流することになりました。
オープン戦は9試合に出場して、打率.333、1打点。前日15日のオリックス戦(京セラドーム大阪)では九回に代打で出場し、中前へ安打を放っています。
大山のファーム行きについて、「予定どおり」と金本知憲監督。「タイミング悪く、ヒット打って二軍となったけど、京セラが終わったら二軍に合流させると決めていたから」と既定のプランであったことを明かしました。
「一からの体力づくり、体力強化。振る力をつける。体を大きく、強くしようということ」と、その意図を説明。「(一軍に)内野手がいないとか、下で結果を出すとか、状況によるけど」としながらも、期間としては「オールスターまで」を目処とし、「4、5キロ、筋肉だけで増やしてほしい」と注文をつけます。
試合に慣れさせるため、というより、体づくりを優先させるためのファーム行き。金本監督は「どっしり腰を据えて、将来を見据えてね。まずは土台を」と話し、それだけドラ1ルーキーへの期待が大きいことを窺わせました。
打撃練習などで汗を流した大山は、「まだまだ力不足なので、全体的にレベルアップしないといけない」と厳しい表情。「(ウエスタン・リーグは)明日開幕するので、しっかりチームの力になれるように。一日一日、無駄にしないようやるしかないです」と力強く語り、前を向きました。
一軍は、17日から名古屋、横浜、神宮、千葉、福岡と遠征に。明日の中日戦(ナゴヤドーム)には、開幕投手候補のランディ・メッセンジャー投手が先発する予定です。
状態を問われたメッセンジャーは、「モンダイナイ」とにっこり。前回の登板は11日の西武戦(甲子園)で、今季初の中5日での登板となりますが、「6日以上あくと、ブルペンを2回投げておかないといけないかなと思うので、短い間隔のほうが好き。考える時間が長い分、考えすぎてしまうし」と、間隔を詰めての登板を歓迎しました。
11日の西武戦は、毎回走者を背負う苦しい投球で、5回4失点。「前回はフォームが急いでいたので、コントロールミスがあった。明日はそこを修正したい」とテーマを掲げます。同じセ・リーグの中日打線と対しますが、「まだオープン戦だし、相手云々じゃない。打者どうこうより、自分のピッチングに集中したい」。2週間後のマウンドに、万全の状態で立つために。頼れる右腕は、気合い十分です。