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2017.3.15
挨拶代わりの虎初安打

京セラドーム大阪で行われたオリックスとのオープン戦に、糸井嘉男外野手が「3番・DH」で先発出場しました。

オリックスからFA移籍し、その活躍に大きな期待が寄せられる中、1月下旬に右膝関節炎を発症。春季キャンプから別メニュー調整を続けてきましたが、順調に回復し、今季初の実戦出場となりました。

第1打席が回ってきたのは、一回二死。阪神ファン、そして古巣オリックスファンからの拍手も浴びながら、打席へと向かいます。カウント3−2からの7球目、オリックス先発・松葉の緩いカーブを捉えると、打球は中前へ。移籍初打席で、いきなり安打を記録しました。第2打席は、三回無死一、二塁の好機で迎えますが、空振り三振。この日は2打席で退きました。

「まだDHだけど、やっとここまで回復した。今日は、試合の中に入れたのが良かったです。実戦で球が見たかったので、見られて良かった」と、充実した表情で語った糸井。第1打席での安打を振り返り、「久々の打席で真っすぐは速かった。変化球を拾えたので良かったです」と笑みを浮かべます。

金本知憲監督は「真っすぐに差し込まれたけど、さすがに初戦やから。でも変化球をうまく拾って、ヒットにするんだからね。あとは膝の状態だけ」と信頼感を滲ませ、片岡篤史打撃コーチも「糸井が加わるとグッと厚みが増す。オープン戦とはいえ1本出たので、残りのオープン戦で開幕に向けて状態を上げていってほしい」と期待を表しました。

阪神のユニホームを着て初めて臨んだ試合で、その存在感を存分に発揮した背番号7。「この調子で、徐々に守りにつけるようにやっていきたい」と、次のステップを見据えています。

阪神の先発は、開幕ローテーション入りを目指す秋山拓巳投手。ここまで実戦15イニングを投げて防御率0.00と、猛アピールを続けてきましたが、この日は結果を残すことができませんでした。

初回は3者凡退で順調な立ち上がりを見せるも、二回は打者一巡の猛攻を浴び一挙6失点。三回にはT−岡田に2ランを許し、5回9安打8失点でマウンドを降ります。

秋山は、「カウントをストライクゾーンで早く整えようとしすぎて、緩急がなくなってしまった。悪いところが出てしまいました」と反省を口に。「バッターが嫌がっていなかったので、しつこく体の近くに投げるとか、球数を使ってでもやっていかないといけない」と課題を挙げました。

「ストレートで差し込んでいる部分も多かったし、球自体はめちゃめちゃ悪くはなかったと思う。組み立て方です」と、前向きな言葉も。金本監督も「ずっと良かったから。いいんじゃない?これが続くようじゃダメだけど」と話し、次の機会はあるかという報道陣からの問いには「もちろん、もちろん」。次回は、元々予定されていたとおり、ファームの試合で登板することに。掴みかけたローテ入りのチャンスを、手放すわけにはいきません。

2番手以降の伊藤和、松田、藤川は無失点と好投しますが、この日の打線は9安打するも得点に結びつかず。0−8でオリックスに完敗しました。

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