- 2017.3.14
- 守護神にはドリス有力
オープン戦は、京セラドーム大阪で対オリックス2連戦。初戦のこの日は阪神のホームゲームとして、18時開始のナイターで行われました。
初回、11日の西武戦から6打席連続安打中の上本が先頭の打席に入ると、オリックス先発ディクソンの初球を捉えて中前打に。続く高山も中前に運び、上本は三塁に進みます。そして3番・中谷の遊ゴロの間に、上本が先制のホームイン。二回には、二死二塁で第2打席を迎えた上本が左線適時二塁打で1点を追加すると、2番・高山が左中間スタンドへ2ランを叩き込みます。三回には北條の左前適時打でもう1点を追加。先発ディクソンを攻略し、序盤で5得点を挙げました。
金本知憲監督は、高山の本塁打について「いいポイントで打てば、ああやってね。振る力もついてきているし、彼はポイントだけでしょう」と評価。打線は3試合連続2ケタ安打と好調ですが、「気にしてないよ。打たないより、打つに越したことはないけどね。これからローテーションの投手が出てきて、球の速い投手に振り負けないようにしないと」と手綱を引き締めました。
先発は、新人の小野泰己投手(ドラフト2位・富士大)。オープン戦2度目の先発登板は、4回6安打2失点(自責1)という結果でした。
「真っすぐの指のかかりは、前回(4日・広島戦)より良かったと感じました。真っすぐでのファウルや外野フライが多かった」と直球に手応えを得たようですが、変化球については「勝負どころで追い込んでから抜けたり、変化球が入らずボールになって、次の真っすぐで打たれた。ブルペンでの練習から意識しないといけないです」と反省を口に。「変化球をしっかり投げられれば、真っすぐも生きてくると思う」と課題を見つめました。
香田勲男投手コーチも、「高めに抜けるボールが多い。変化球でストライクを取れるようにならないと。長いイニングを投げると球数が多くなる」と話し、4回で87球を要したピッチングに修正を求めています。
五回からは1イニングずつを5人の投手で継投し、2点リードで迎えた八回はマテオ、九回にはドリスがマウンドへ。登板の順番について金本監督は、「状態による」とまだ決定したわけではないとしながらも、「(守護神は)落ちる球があるから、ドリスが有力かな。(10月に手術した)肘のこともあるし、投げるところを決めたほうがいいかなと。マテオは、イニングをまたいだりとかできるし」と起用法を示唆しました。
マテオは三者凡退で八回をピシャリ。香田コーチは「いい仕事をしている。左打者に対してのチェンジアップやツーシームも投げれるようになってきた。左打者対策をしていることを、評価したいですね」とうなずきました。
「良くなっているので、止まらないように続けていきたい」とマテオ。イニングまたぎについては、「言われれば投げる。アウトを取るのが仕事だから」と頼もしい限りです。ドリスも、四球を出しましたが安打は許さず、最終回を無失点に抑えました。
試合は、5−3で阪神が勝利。オープン戦は、引き分けを挟んで5連勝となりました