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2016.10.12
天性のセンス

秋季練習は休日。秋晴れの穏やかな気候の下、猛虎ナインはそれぞれの用事を済ませるなど時間を有効活用しました。

「体作り、基礎体力、基礎筋力。そういう部分を先ず身につける。(トレーニングでは追い込むけど)そこまで追い込む事はしない。シゴキ的なもので身体は大きくならない」(金本知憲監督)との方針で行われる秋季練習と安芸キャンプ。 その中で、特に若手はやるべき事やクリアすべき課題をたくさん抱えており、それぞれが個別の案件に取り組んでいます。

今季『金本チルドレン』とも称される若手選手達が数多くのチャンスを与えられ頭角を現しましたが、むしろシーズンが終わってから一冬越すところまでが本当の勝負だと指揮官は考えます。第1クールでは全野手が内外野の区別なく4箇所ノックを受けましたが、外野手の高谷・中谷らも内野ゴロを捕る練習に真剣そのものです。

外野手用より小さい内野用グラブを発注した高山については、「とりあえず今はフライよりゴロですね。ゴロは(捕る際に)顔が前に出たり、(グラブが)短いのでヒザから入らないと難しい」と中村 豊外野守備走塁コーチが言うように、飽くまでも外野守備向上の為のトレーニング。しかし、中谷は来季の出場機会を増やす為 サード転向への本格的な第一歩です。

久慈照嘉内野守備走塁コーチは、「打球への反応? そんなとこは、まだ全然。レベル的には階段を一段昇る手前。難しいヨ、身体が大きいんで。小柄な選手じゃないので、ボクらが教えられた事が当てはまるかどうか? 長い目で見ながら秋季練習〜キャンプとやって行く」と話します。

それでも、高代延博ヘッドコーチが「天性のものを持っている」と評する独特な雰囲気を醸し出す一連の動き・流れがあるのもまた事実。「自分の為にやるので、必死にやるだけです」。中谷将大選手本人も不退転の決意で活路を求めています。11日の練習では大和や今成といった名手とも同組で回り、「見習うところはしっかり見習ってやって行きたい。まだまだなんで」と貪欲な姿勢を示しました。

「若手が一番伸びるのは、やはりこの時期。どういう意識を持ってやるか?で変わって来る」と指揮官が言う通り、この挑戦に勝てるかどうか?は、中谷の覚悟次第と言えそうです。

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