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2016.10.21
打てる二塁手への期待

21日午後2時7分頃、鳥取県中部を震源とする地震が発生し、秋季練習が行われていた甲子園球場も震度3の揺れに襲われました。グラウンドでは新井良と上本が並んで打撃ケージに入り、特打を行っている最中でしたが、一時中断。全体練習を終えてベンチ裏にいた中谷や北條らも、グラウンドに出てきて不安な表情を浮かべていました。

秋季練習は第3クール最終日。午前中には、併殺プレーの練習が入念に行われました。6-4-3(遊撃-二塁-一塁)、5-4-3、4-6-3などの併殺プレーを繰り返し、その完成に要するタイムを平田チーフ兼守備走塁コーチが測定。「4秒27、ダメ!」「4秒04、OK!」という平田コーチの声が響くなか、10本OKが出るまで熱のこもった練習が繰り広げられました。

前日のドラフトでは、投手ではなく内野手を1位指名。その理由を金本知憲監督は「チーム事情。ウィークポイントはやはり野手」と説明し、若手野手への不安を口にしています。

1位指名した大山悠輔内野手(白鴎大)は、「外野もできるし、内野でもどこでもできる」と金本監督。そんなルーキーの加入が、若手野手たちの刺激にならないわけがありません。指揮官も「みんな、来るなと思ってる。発奮材料どころか、死活問題になってくるから。普通はヤバイと思うよね」と、野手たちに漂う危機感を察します。

チーム内のライバル争い激化は必至に。「ライバルは大事」としながらも、現役時代は「ライバルを意識するタイプではなかった」と金本監督はいいます。「もっと先に。もっと大きく。ライバルに勝ったらそれで終わってしまうし、それで満足してしまう」。ライバル争いを越えた、自身の考えを明かしました。

大山の守備力については、「スローイングには自信があるみたい。公式戦で暴投したことないって。(白鴎大の黒宮)監督も、暴投したところを見たことないと言っていた。安定していて、相当レベルが高い」と評価。

本職は三塁手ですが、「難しいところからやらせたい。簡単なポジションに回さずに難しいところをなるべくやらせて、限界になったらちょっとずつ下げていく」。「二遊間を試して、次サード、次外野」というプランです。

「セカンドでも、小久保とか井口とか、30発以上打ってる。今なら、山田がそう。セカンドは打つポジションになってきているよね。セカンドが打ってくれたら大きい」

今季の二塁手は、西岡のアキレス腱断裂による離脱後、上本や大和、荒木らが務めましたが、レギュラー確定とはならず。大砲候補の打力も武器に、新戦力が二塁のポジションに挑みます。

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