ニュース

オフシーズントラ番ニュース

TOP > ニュース > オフシーズントラ番ニュース

2016.11.8
ダルビッシュの再来

あいにくの冷たい雨となった安芸秋季キャンプは第3クール初日。休日明けですが、8日はナインの疲労度などを考慮して全体練習を午前だけとする軽めのメニューが組まれました。連日ハードなトレーニングを重ねている選手にとっては残りのキャンプを乗り切る為に体力を回復させる貴重な機会となっています。原口が熱心なファンのサイン要求に応じる姿もあったりしたものの、午後1時半頃には個人の居残り練習をしていた選手も殆どが宿舎に引き揚げました。

現役時代からキャンプの半ばあたりで休みがあれば!と思っていたと言う金本知憲監督が『半ドン』の理由を説明します。「(選手たちは)かなり体を追い込んでいるから、一回戻して・・スイング疲れもあるだろうしネ。それで身体の状態を良くして、今までやって来た事を出せるか?力強くなってるか?とかを確認して欲しい。追い込む事が目的じゃない。体がラクになって(バットが)良く振れるなぁーとかその成果を感じて欲しい」。

神戸市内のホテルでドラフト3巡目指名・才木浩人投手(さいき ひろと・須磨翔風高)〜188cm79kg・右投右打〜が仮契約を結びました。中学生の時 野球教室で指導してもらった縁もあって、能見篤史投手が憧れの存在。金本監督をして「どうしても欲しい投手だった」と言わしめた手足の長い大型右腕は、『藤浪二世』の異名を持つ程の好素材です。

阪神側からは佐野仙好統括スカウトらが出席。ご両親も見守る中で調印・記者会見が行われました。 「(仮契約を済ませて)プロになるんだと言う実感が湧いて来た。1年目は藤浪選手のように成れればイイかな?と思う。(最終的には)日本一のエースと呼ばれる投手と言われたいけど、先ずはファンの方に覚えてもらえれば・・・。一つ一つ経験して進化して行く自分を見ていて下さい」。テレビカメラの前でも堂々と抱負を述べる姿は大したものです。

現在、高校では体幹を鍛えたり、ウエイトや走り込みを重点に「自分にあったトレーニング」で基礎体力向上に励んでいます。「肩であればインナー(マッスル)。後は後ろ側の筋肉(背筋とか太もも裏など)を鍛えたい。(体重についても)トレーニングの後に蛋白質、朝は炭水化物をしっかり食べるとか色々考えながら(増量を図っている)。80kgは行きたい!」。高校入学時184cmだった身長も4cm伸びましたが、「まだ伸びてる感じ。(秘訣は特にないけど)とりあえず寝る!ですかね」と報道陣を笑わせました。

担当の熊野輝光アマスカウトは、この半年間の成長ぶりに舌を巻いたと言います。「しなるようなボールを見て惚れ込んだ。背が高いし、指も長い。(長身投手は、藤浪)晋太郎もそうだけど、バランスを取るのが凄く難しい。(しかしながら)才木君はコントロールも良い。(タイプとしては)大谷と言いたいところだけど、ダルビッシュに近いのかな? 体力的にはまだまだだけど、ここからの成長が期待出来る」。

熊野スカウトの賛辞は終わりません。「ポテンシャルが高い。(指が大きく色んな変化球を投げる事が出来たりするけど)一番良いのは、ヒジの使いが柔らかい事。投手はしならせて使った方がスピードよりキレというか?打者が打ちづらい。他人が持ってないものを持っているので評価してる」。ライバル球団も徹底マークしていた未完の大器を獲得出来た事が嬉しくて仕方ない様子でした。

「オフシーズントラ番News」は公式携帯サイトからもご覧いただけます。