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2016.11.9
こっち向かんかい!

安芸秋季キャンプは、第3クール2日目。9日には天候もすっかり回復して、秋晴れの空と球場の高台から見える太平洋の抜けるようなブルーが鮮やかなロケーションです。メイン球場では、投内連係・盗塁阻止やランダウンプレーなどの練習が行われました。新たに合流した小豆畑らもきびきびとした動きを見せていました。

プロ入り以来 未だ一軍公式戦出場が無い小豆畑眞也捕手は、当然の如く来季5年目を『勝負の一年』と捉えています。若手捕手が次々台頭する中、「危機感はもちろんある」ものの「今季も大事な時にケガ(右手中手骨骨折)をして戦列を離れてしまった」経験から、ライバルを気にするよりも先ずは自分自身が万全な状態でなくては競争にならない事を痛感しました。8月には待望の第一子(長女)が誕生して、「なかなか厳しい世界で、思っても出来ない事はあるけど・・」(子供が)大きくなってパパが野球選手であると分かるまでは何とかユニフォームを着続けたい!との強い思いがあります。一挙手一投足にも一層気合いが籠っていました。

サブグラウンドでは、強化ランニングで投手陣が短距離ダッシュを何度も繰り返していました。伊藤敦規トレーニングコーチがストップウォッチ片手にタイムを計測しながら秋山・石崎・望月・島本らを懸命に走らせます。回を重ねるにつれて両手を太ももにつけて息を整える姿が苦しそうですが、こうした地道な鍛練の繰り返しが強靭な身体を作り上げる基礎となって行くようです。

短尺バットを使いながら技術習得に取り組む北條に『ヒジの入れ方』のアドバイスを送るなど、この日も若虎の打撃練習に目を光らせた金本知憲監督ですが、江越のバッティングについては自らの経験と照らし合わせて次のように話しました。

「(江越は)迷いがあるんじゃないか? 配球を読んで打たないと。オレも若い頃は8割方読んで打っていた。アタマの整理とか割り切りが出来ればやれる。若い時は(1試合につき)4打数1安打を念頭に入れてやっていた。(1打席3つとして全部で)12球ストライクが来るから、その内1球を打てばイイ。(次の段階として)更にその内1回四球を選べたら(打率も上がって内容も良くなる)」。

「(今季、若手は)一軍の土俵を経験させてもらっただけ。それを将来に生かさないと!」。 ・・・安芸へ視察に訪れた川藤幸三OB会長は、若虎たちの更なる奮起を促します。「(監督・コーチから)一生懸命指導されてる内はモノにはならない。(活躍して目立ち)お前ら、こっち向かんかい!と言う連中が出て来ないと。首脳陣が選手を気遣う(一目置く)ような逆転の立場になってこそ、プロのチームはオモロイ。(選手が首脳陣の)顔色見てる内はホンモノのチームにならへんと思う」。

逞しい猛虎の台頭を願う浪速の春団治。「(FAなどの補強をしないで)来年もこのままやって欲しいと言うのは、アマチュアの考え。誰が来ても、その上を行けばイイ。糸井が来ようと誰が来ようと、そんなんに負けとったら話にならん。(堂々と数字を残して)胸を張れる奴が出て来ないといかん」と語り、川藤節は全開でした。

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