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2016.11.11
初めての恋人

国内フリーエージェント宣言選手として公示された糸井嘉男外野手(オリックス)との入団交渉が、11日 大阪市内のホテルで行われました。阪神からは金本監督・高野球団本部長が出席。猛虎を優勝へ導く戦力として来て欲しい!と言う熱い思いを伝えています。

約一時間の交渉を終えた糸井は、やや緊張した面持ちでカメラの前に立ちました。「(金本監督には)キャンプ中なのにわざわざ来て頂いて熱い言葉をもらった。必要な戦力と言う事と『初めての恋人』や!と言ってもらった。選手としたら、そういう言葉は嬉しく思う。ボクの中で(金本さんが)凄い選手と言うのはあるので、無茶苦茶緊張した」。

甲子園については「交流戦でしかプレーした事がないけど、他にないような球場」と捉える糸井ですが、「ちょっと今 整理がついてないので、帰ってしっかり整理して返事したい。自分の野球人生なので、しっかり考えて答えを出したい」と話しました。

糸井選手に条件提示などを行なった高野栄一球団本部長は、慎重に言葉を選んで報道陣の質問に答えます。「相手さん、糸井クンの方が選ぶ立場なので。楽観視せず、最後まで慎重に交渉を進めて行きたいと思うので(感触は)悪くはなかったけど、最後の最後まで誠意を伝えて」今後もやり取りを続ける意向です。

「第一印象は、体の強さと言うか、若さと言うか? 今 35歳の選手と感じられないものを感じる。自分が35歳の時と比べても、彼の方が全然若くて強いんじゃないかな?」。金本知憲監督にとってはキャンプ地を一時離れての交渉の席でしたが、「全然それ位してでも、どうしても欲しい選手。一日練習休んだけど、それ位の気持ち」で臨んだ勝負の場です。

自らも2002年オフに星野仙一監督(当時)から誘われて阪神に入った経緯があります。「ボクの場合は、あまりにも星野さんの強引過ぎるお誘いだったけど(今回は)穏やかな・・(笑)。でも、思いは星野さんに負けない位あった。もう、恋人以上だと思ってますんで!」。

指揮官の迸る情熱は、止まりません。「一番は、35歳にして50盗塁以上の数字を残せる。打率も安定して3割。長打もあり、守りにおいても強肩で、選手として非の打ち所がない。もし、阪神に来てくれる事になれば、もっと競争が激しくなるでしょうし、プラス 若手の見本にもなってくれると思う」。

実際にじっくりと面談してみて、体から湧き出る躍動感を感じたと言う金本監督。「コウスケ(福留)にしても鳥谷にしても(現在もチーム内に)手本はあるけど・・」これに加え、ずっと安定して成績を残している糸井の野球へ取り組む姿勢は、若い選手にとって更に良き見本、お手本になると言う確信があるだけに、決して諦めるつもりはありません。

「次は、もし機会があるなら、もっと強引に星野式で行く。実は(既に)星野式で行ってるけどネ!」。十分な手応えを胸に指揮官は、若虎が待つ安芸へと戻って行きました。

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