ニュース

オフシーズントラ番ニュース

TOP > ニュース > オフシーズントラ番ニュース

2016.11.26
伝統を感じて

大阪市内のホテルで阪神タイガースOB会総会が行われ、川藤幸三OB会長、吉田義男氏、江夏豊氏、和田豊オーナー付シニアアドバイザー、掛布雅之ファーム監督、矢野燿大作戦兼バッテリーコーチをはじめ、約130名のOBが一堂に会しました。

総会会場の隣室には、今年5月30日に92歳で亡くなった元監督・後藤次男氏への献花台が設置。故人を偲ぶひとときが持たれました。

総会後に開かれた懇親会には、金本知憲監督も出席し、「去年就任して1年間、育てながら勝つという厳しさを目の当たりにして、非常に苦労しました。なかなか生え抜きが育たない状況で任されて、そこを今年、レギュラーになれるかなという選手が数名出てきたようにも思います。FAや外国人選手の力を少し借りながら、やっぱり生え抜きの選手を育てていこうという方針は変わっていません」と挨拶。「キャンプなどに来られた際は、是非アドバイス、ご指導をよろしくお願いします」と、OBへの協力を呼び掛けました。

表彰式では、特別功労賞を受賞した福原忍ファーム育成コーチ、敢闘賞の原口文仁捕手と高山俊外野手が、川藤OB会長から記念の盾と副賞を贈られました。

今季限りで現役を引退した福原コーチは、「OBの方々には、たくさんの言葉とアドバイスをいただいて、本当にありがとうございます。来年から二軍の育成コーチということで、18年間学んだことを若い選手に教えていきたいと思います」と再スタートを報告。

敢闘賞は今季の活躍が評価されての授与で、原口は「今年の経験を必ず来季に生かして、チームの勝利に数多く貢献できるように頑張ります」、高山は「1年目で何もわからないところからのシーズンでしたが、OBの方はじめいろんな方にいろんなことを教えていただき、1年間やりきることができました。チームは4位という悔しい結果に終わってしまったので、来年は優勝できるように、個人的にはレギュラーに少しでも近づけるように、頑張っていきたいと思います」と語り、受賞の喜びを来季への糧とすることを誓っています。

懇親会を退席した原口と高山は、緊張から解放されてホッとした様子。

田淵幸一氏から「バットでアピールしろ。俺もそれで頑張ったから」という言葉を贈られた原口は、「バッティングをアピールしつつ、守備のほうでも力になれるように頑張ります」。捕手で希代のホームランアーチストからの激励に、感激の面持ちでした。

高山は、明治大学の大先輩・星野仙一氏と対面。「『体に気をつけて』という言葉をいただいたので、頑張りたい」と表情を引き締めます。「OBの方のおかげで伝統あるチームになっていると思うので、お会いできて勉強になりました。来年からもっと気を引き締めて頑張ろうと思いました」。

伝統を肌で感じ、決意も新たに。脈々と受け継がれてきたものを、来季へと繋ぎます。

「オフシーズントラ番News」は公式携帯サイトからもご覧いただけます。