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2016.11.29
引退覚悟で!

兵庫県西宮市の球団事務所で29日 狩野・岩田・原口ら7選手の契約更改が行われました。

「うーん、思い出したくないですね」。今季を振り返ってどうか?という質問に岩田 稔投手は、吐き捨てるように答えます。僅か6試合の登板で勝ち星なく3敗、防御率8.85という散々な成績に終わった11年目のシーズンは、「(フォームを)良い時に戻そうとか、現状でどれが一番良いのか?と言うのを探りながらやったシーズンだったけど、全然ダメだったんで」と悔しさを滲ませました。

「一番良い時のフォームにしっかり戻して行けるように。パワーだけじゃなくて、体のキレを出して行けるように」。現在の体型や身体の強さなどを考慮して防御率リーグ2位だった2014年の投球フォームに近いカタチに寄せて行き、当時と同じようなパフォーマンスを発揮出来るようにトレーニングを行っています。その上で来季に関しては、きっぱりと「もう、やるしかないんで。初心に返って、引退覚悟で!」戦う決意を示しています。

新選手会長に就任した狩野恵輔外野手は、そのあたりの事情を説明しました。梅野・藤浪・高山・中谷と若手の中で責任感を持たせたら大きく変わる!と見込んだ4人(梅野が副会長。あと3人は役員)を選んで、「ボクは表に出て何か話したりはするけど、基本的にはその4人でやってもらって」結論を会長に持って来るカタチの運営になるようです。

リーダーの立場で一番変えて行きたい事については、「ボク自身いつも思っている事だけど(試合の間は集中して)ベンチ一丸となって戦えるように!。(そういう意識を)みんな共通して持てるようなベンチとか、試合への臨み方とか。そこを作って行けたらな!」と考えます。「つまらなそうな選手がいたら、やっぱりチームとしては勝てないだろうし・・・。他の球団を見ても、盛り上がる時はベンチ飛び出る位に盛り上がっている。そういうのがあっても良いかな、と思いますけどね」。

代打の切り札として今季各チームの守護神ら好投手と数多く対戦した貴重な経験を踏まえて、「来季は打点も勿論だけど、良い投手と当たった時にその投手を打てるようにしたい。向こうがガクッと来るような一打が打てたらな!」とも話す狩野。「やっぱ優勝したいですね。今まで『V奪回』とか色々書かれてたりしてたけど(2005年のリーグ優勝から)これだけ離れると『V奪回』でもないんで。ホントに挑んで、自分たちは一番弱いんだ!という気持ちを持って練習して、試合ではそれを前面に出して強い相手と戦うという『挑む』姿勢が一番大切なんじゃないかな!と思うんで・・」。熱く語る狩野には、既にリーダーとしての風格が漂っていました。

また、この日 阪神球団はメッセンジャー(米国)・マテオ(ドミニカ共和国)両投手と新たな契約を結んだ事を明らかにしました。

「まだ経験していないリーグ優勝を是非とも金本監督と共に勝ち取りたい気持ちでいっぱい。シーズンを通してローテーションを守り抜き、チームの勝利に貢献できるように、このオフもしっかり体を作ってキャンプに行きたいと思っている。来季は日本シリーズまで投げ抜く強い気持ちを持って挑む!」。テネシー州ノックスビルで現地時間28日に2年契約を締結したランディ・メッセンジャー投手は、来日8年目もエースの気概で活躍を誓っています。

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