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2016.12.10
右肩上がりの左腕

『大阪野球倶楽部』結成から81年後の球団創設記念日を迎えた10日 甲子園球場一塁側プルペン特設会場では甲子園歴史館主催のイベントとして、岩貞祐太投手のトークショーが開催されました。

客席からの質問に直接答えるなどシーズン中とは距離感がグッと縮まる貴重な機会だけに、詰め掛けた約200名のファンもスマホのカメラなどで若き左腕のベストショットを撮ろうと一所懸命。岩貞本人もグラウンドでは見せないリラックスした表情で違った魅力を垣間見せていました。

ところで、年末年始には今年 地震で被災した熊本へ帰郷予定の岩貞。「勝った時には地元の方から たくさん連絡をもらったりしたので、少しでも力になれれば良いかなと思うし、その時に応援して頂いた御礼と復興の為に手伝える事があれば」と、同じ熊本出身の選手と共に仮設住宅を訪れたり野球教室に参加するつもりでいます。

3年目にして初の2ケタ勝利を飾って一気に殻を破った今季ですが、昨季までと一変した要因として本人が上げたのは『自信』でした。当然来季はローテーションの中心的役割を担う1人として、これまで以上に責任も課せられる立場となります。金本監督からは投球イニング数を増やす事が求められているのですが、「先発投手が長く投げる事は、チームにとって本当に大きいプラスの事だと思うので、今年以上にイニングを増やして勝っていくというのが、投手として最大の目標」になって来ます。

当然、来季の開幕投手候補にも名前が上がると予想されますが、「ボク自身は、春アピールしてローテーションを掴むというところを目標にやっている。開幕投手どうこうと言う次元にはいないと思う」と話し、時期尚早との考えを示しました。

新春には今年同様 能見投手らと合同での自主トレを計画しています。「練習内容は勿論 体力強化が中心となるが、技術面でも 今年いろいろ『こういうところを改善しないといけないんだな?』と言う細かいところを見つけたので、そういうところは今の時期しか直せないので」先輩左腕のアドバイスを求めて成長を図るつもり。「技術的にフォームを見直したり、今まで継続してやってた事を更に強化してやると言う事は、シーズン中はなかなか勇気の要る事なので、このオフシーズンの間にしっかりやりたい」と話しました。

本人が来季目指すのは、「一番はケガをしない。一年間投げ抜くと言うところで、数字で言えば、今年の10勝は上回っていかないと、という風には思っている」若き左腕。試合毎に配球の軸を変えるなど引き出しを増やしていく事も検討課題ですが、何より「一番大事なのは、初心を忘れない事」だと話します。家庭では、まだまだ新婚ムードの奥様に支えられて公私とも正に『リア充』なバラ色のオフ。『右肩上がり』のサウスポーが、さらなる飛躍へと歩み続けます。

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