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2016.12.12
同じ目の高さで

掛布雅之ファーム監督が大阪市内の放送局を訪れ、ラジオ番組に生出演しました。

今季、現役引退以来27年ぶりにタテジマのユニホームに袖を通した掛布ファーム監督。番組では、ファーム監督就任1年目を振り返りました。

「日程的にはけっこうキツイね。精神的には一軍が当然、数段キツイんだろうけど、肉体的な部分では(ファームのほうが)移動とかけっこう大変ですよね」

バス移動などファームならではの苦労を実感したといいますが、今季のファームは、掛布監督の就任もあり注目度がアップ。鳴尾浜球場での試合は、スタンドへの入場制限が行われるほど、連日大入りとなりました。「ファームといえども、お客さんの厳しい目があったほうが、選手は育ってくれると思う」と掛布監督は話し、ファームの試合に足を運んでくれたたくさんのファンに、感謝の気持ちを表しました。

一軍とファームの選手の入れ替えが頻繁に行われた今季は、多くの若手選手が一軍昇格のチャンスを手に。

「金本監督とはしょっちゅう電話で話もしますし、いい選手をいい状態の時に上げてくれた。だからやっぱり、いい結果が出るんですよね。金本監督は今年一年で、来年勝負するための戦力を見極めていたんだと思う。来年は厳しくなりますよ」

勝負の来季へ。若手にとっては、厳しい競争の年になります。

ルーキー高山俊外野手については、2月のキャンプで初めて特打を見た時に、「ビックリした!とてつもないバッターだと思った」といいます。それだけに、新人王を獲得した今季の成績にも「もの足りない」とキッパリ。「長打力より対応力があるタイプ」としながらも、「ホームランは、今年8本なら来年は20本ぐらい打てるバッターになると思いますよ」と、さらなる進化に期待を寄せました。

「今年、一番悔しい思いをしたと思う」と名前を挙げたのは、江越大賀外野手。「ファームに落ちてきた時には、悔し涙を流してましたよ」と、今季、72試合に出場して打率.209と不調に苦しんだ江越の姿を明かしました。

ファームでは、「バットの形を変えてみたらどうだ?少し短く持って、長打を打たなくてもいいぐらいの気持ちでやってみたら」とアドバイス。「外のスライダー系の変化球の、ボール球の見極め。これができなければ上(一軍)には上がれない」と課題を挙げています。

ファーム監督として、選手たちを指導したこの一年。

「上から目線はしない。同じ目の高さで、言葉と気持ちのキャッチボールをすること。そして、目を合わせて、一日一回必ず一言声をかけてあげる。それを心がけています」

掛布ファーム監督の熱い指導を受けながら、若虎たちは一軍の舞台を目指します。

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