ニュース

オフシーズントラ番ニュース

TOP > ニュース > オフシーズントラ番ニュース

2016.12.21
台湾からの躍進

年末が近づき、虎風荘で寮生活を送る選手たちのほとんどが実家へ。ルーキーイヤーを終えた青柳晃洋投手もこの日、神奈川に帰省しました。

久しぶりの故郷での楽しみは、「地元の友達に会うこと」。幼なじみや野球部の仲間との再会に、胸を躍らせます。久々に味わうお母さんの手料理にも、「何でも美味しいので、何でも作ってもらいたいです」と口元をほころばせました。

1年目の今季は、13試合に登板して4勝5敗、防御率は3.29。

「ここまで投げられるとは思っていませんでした。ドラフトは下のほう(5位)だし、苦手な部分や弱点がいっぱいあった中で、監督が使ってくださったのがすべて。あれだけ四球を出していたら、普通の監督なら使ってくれない」

我慢して起用してくれた金本監督への感謝を口にし、「想像していたより良かったシーズン。4勝の成績と自信を、来年につなげたい」と力を込めました。

シーズン終了後、秋季キャンプでは課題の牽制やクイック、フィールディングを重点的に取り組み、11月25日から12月18日まで台湾で行われたアジア・ウインターリーグに参加。

同リーグでは、6試合に登板して3勝0敗1セーブ、防御率1.45。準決勝の台湾アマ戦では、八回にリリーフ登板すると1回無失点で逆転勝利につなげ、勝利投手に。NPBイースタン選抜との決勝戦でも、六回から1回2/3を無失点に抑え、ウエスタン選抜のリーグ優勝に貢献しました。

安定した投球が評価され、リーグの投手MVPを獲得。「防御率がずば抜けて良かったわけではないので誇れるものではないけど、MVPを獲れたのは良かった。嬉しいです」と、勲章に笑顔を見せました。

同賞を昨年受賞した岩貞祐太投手は今季、自身初の10勝を挙げて大躍進。先輩に続くべく、「来年は開幕からローテーションを狙って、2ケタ勝利も狙いたい。狙えるものは狙っていきたいです」と意欲を表します。

ウインターリーグでは、18回2/3を投げて与四死球は8。「フォアボールを出さないというテーマの中での投球はできた」と、課題の制球力も改善へ。「外国人選手やイースタンの打者にも良かった」という新球カーブにも、手応えを得たようです。秋季キャンプから取り組むクイックや牽制、フィールディングも、実戦の中でさらに向上。課題を一つ一つ克服し、2年目のシーズンに向けて視界は良好です。

年末年始の帰省中は、一人で自主トレを続ける予定。

「台湾で野球自体はずっとやっていたので、身体や肩は休める部分もあります。ボールはガッツリ投げず、キャッチボール程度で。ウエート中心ですね。ウエートは台湾でもやってましたけど、重量は軽くなっていたので」

「休んでいる時間はない。野球のことを第一に考えてやっていきます」と表情を引き締めた右腕。お母さんの美味しい手料理をパワーに、トレーニングに励みます。

「オフシーズントラ番News」は公式携帯サイトからもご覧いただけます。