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2017.1.24
野球人生の正念場

鳥谷 敬内野手が、24日 甲子園新室内練習場で自主トレを公開しました。上下鮮やかな黄色いトレーニング・ウェア姿で現れた鳥谷はキャッチ・ボールやティー打撃を行い、その後 報道陣の質問に答えています。

「(このオフは)いろんな部分をリフレッシュして、トレーニングも今までと違ったカタチで試して来た。言葉で説明するのはアレだけど(難しいが)年齢と共に失われて来てるモノを見直した。体としては作って来たのでキャンプでしっかり戦える。あとは技術的なモノを(2月)1日からやって行く」。

きっぱりとした口調に強い決意が窺えます。今年36歳となる年男は、「年齢と言うのは全然気にしてないけど、本当に野球人生 勝負の年になる。(個人としては)一年ずっと試合に出られるように。チームとしては(近年)なかなか優勝というものを掴めていないので・・」再び返り咲く為に全力を尽くす覚悟を示しました。

昨季は不振に苦しみ、連続フルイニング出場が途切れ、遊撃のポジションを北條に奪われるなど屈辱のシーズンとなりました。長年レギュラーとして君臨する裏で「思うように動かない」体の箇所も出て来ていました。そう言ったところを「動きやすくしたり」する取り組みを重ねた結果、「去年の感じとは全然違う」状態で、鳥谷はプロ14年目のキャンプを迎えようとしています。

「いつか、そういう時が来るのは自分でも分かっていた。ここでしっかり踏ん張る事が出来れば!という一つのポイント。ダメだったら辞めるしかないし、誰もが当たる最初の壁です」。キャプテンも返上して、一選手として原点からの再出発。まさに野球人生の正念場を迎えて、背水の陣で挑む今季へ!・・・鳥谷は、逆襲を誓ってクールに燃えています。

3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する日本代表メンバー27名が発表されました。昨年末に19名が決定済。今回新たに発表となった追加メンバー8選手の内、阪神からは藤浪が選出されています。

「ずっと憧れていた大会だし、選ばれて嬉しいし、光栄。選ばれたからには少しでも貢献出来るように!」。韓国戦におけるイチローの決勝打など少年時代に強烈な印象を受けた特別な大会への出場が決まって、藤浪晋太郎投手が声を弾ませました。

昨年11月の強化試合にも登板した藤浪は、自主トレ中も本大会を睨んでキャッチボールでWBC公式球を握るなど周到に準備をして来ただけに正式発表が待ち遠しかった様子。ペナントレース開幕との兼ね合いで「例年とは調整が違って来る」ものの、早めに仕上げる影響は「むしろ(シーズン)後半の問題。前半に関しては何も考えてない」と話し、さほど気にする様子もありません。

「投手陣が一番悩んだ」と言う侍ジャパンの小久保裕紀監督は先発・第2先発・中継ぎ・抑えのバランスに苦慮していて藤浪がどの役割を担うかはハッキリしていません。それでも、本人は、「今はしっかり状態を上げることが大事かと思うので、ベストパフォーマンスが出来る状態」へ早めに持って行く考えです。

昨季に比べて実戦が多く予定される宜野座キャンプですが、「(登板は)数多ければいい。(一度に7〜8回とか長いイニングを投げるのではなく)3イニングとか4イニングとか、紅白戦でもシート(打撃)でも投げられればイイかなと思う」とWBC用の調整を考えています。いつも通りクールに受け答えする中にも、子供の頃から夢見ていた世界の大舞台に立てる喜びを隠しきれない若き右腕でした。

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