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2017.2.5
最高な第一クール

2月最初の日曜日。各キャンプ地は人で溢れ返りました。日差しも強く暖かい沖縄・宜野座は第一クールの締め括り。午前中メイン球場では投内連係が行われ、岩貞・岩田・小野らが軽快な動きを見せています。

歴代の名プレーヤーら錚々たる面々が顔を見せるのが、キャンプの風物詩でもあります。この日は史上最年長勝利など数々の伝説を作った山本昌さんが宜野座に来訪。かつての好敵手・金本監督と満面の笑みで旧交を温めていました。

ベースランニングの練習中、ルーキー大山は、二塁から走って来たベテラン鳥谷にビビりながらもスライディングを指示して、鳥谷が本塁へ滑り込むと「アウト!」のコール。思わず鳥谷も苦笑いして、和やかなムードに包まれました。実は監督と福留キャプテンから強権を発動されてのパフォーマンスだっただけに、ドラ1君はただ冷や汗を流すしかありません 「もうちょっと(分かりやすく)アクション出来たら良かったんだけどネ!」。仕掛人の福留孝介外野手は、悪戯っぽい笑みを浮かべています。

午後のフリー打撃には石崎・秋山・歳内が登板。いずれの投手も仕上がりが早く総じて各打者は押され気味です。歳内は真っ直ぐにまだ抑えがきかない感じはあるものの、持ち味のカーブなどを上手く混ぜてまずまずな試運転となっています。

全体メニューの後、メイン球場では地元沖縄の少年少女たちを対象とした野球教室が開かれ、主力メンバーも多数参加しました。福留・藤浪が並んで説明、鳥谷は女の子にティー打撃を教えて、江越らは内野ノック。マテオやメンデスも笑顔で接して、ルーキー大山はティー打撃のお手本を示すなど猛虎ナインがお世話になる地域へ精一杯の恩返しです。金本監督は長蛇の列を作るお客さんの前でサイン会を行い、猛虎キャンプの第一クールは笑顔笑顔で幕を閉じました。

「いろんな練習が出来て良かった。(選手は)しっかり体を作って来てくれてキャンプ初日とは思えないと感じたし、投手陣もしっかり準備をしてキャンプインしてくれたな!という感じ」。金本知憲監督が、キャンプ序盤の印象を語ります。

「(投手では)一番成長の跡がうかがえるのは秋山かな? 岩田も今季にかける意気込みも出ている。その2人は上がり目・変わり目をみせてくれている。(秋山は)やっぱりストレートの走り。何年も勝ち星に恵まれなくて、もうキツイんじゃないかな?という中で(昨季)終盤よくて・・その終盤の調子を維持してくれている」。一方、「(野手で目立っているのは)誰かなぁ? 板山かな。あとは高山。高山は相当力強くなっている。多少差し込まれても、そこから腰の回転で押し込むというか? ・・・そこが出ているからね!」と話しています。

新外国人選手については「(キャンベルは)非常にミートを中心。(長打はあまり期待出来ないけど)それぐらいの確実性というか?シャープに確実にスイングしているな!という印象。(メンデスについては)意外と荒れていそうで荒れていない。纏まっている」と評しました。

第一クールのMVPには、今季に投手生命を懸ける岩田 稔投手を指名。「(昨季未勝利に終わり)今年こそは!という思いになるのは、当たり前といえば当たり前だが(そうした思いを)きっちりとブルペンで出してくれている」と話して、心意気を大いに買っていました。

殆どのナインがしっかりとオフに身体を鍛えて万全な準備でキャンプにやって来た事に十分な手応えを感じている指揮官。文字通り『挑む』シーズンへ向けて最高のスタートを切った宜野座キャンプと言えそうです。

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