- 2017.2.7
- 決意の投げ込み
宜野座キャンプは、第2クールがスタート。午後からのフリー打撃に、岩貞、岩田、山本の3投手が登板しました。
岩貞祐太投手は、江越と北條を相手に44球を投げ、安打性の当たりは3本塁打を含む15本。「キャッチボールからあまりボールが良くなかったので、バランスを意識して投げた」といい、「最初はバランスが良くなかったけど、8分間という短い時間で、最後は指にかかったボールもあったので良かったです」と納得の表情を見せました。
打者相手の投球は、今年初めて。「いいと思ったボールが前に飛ばされたり、その逆もある。バッターの反応が一番大事なので、いい練習になりました。ある程度、コースに投げ分けることができたと思う」と手応えを得られたようです。
第1クールでは、ブルペンでの投げ込みやウエートトレーニングをしっかりこなし、今は「へばっている」と岩貞。「体を回復させて、トレーニングと投球を結びつけたい」と意気込みます。香田投手コーチも「体の疲れがピークの中で、バランスを考えて体を制御できるか。そこは成長しているところですね」と評価し、「順調にきている。心配はしていないです」と信頼を寄せました。
この日は直球のみでしたが、紅白戦からは「チェンジアップとカーブを確認しながら投げたいです」。「チェンジアップは去年決め球として投げていたので、精度を上げることが今季抑えることにつながると思う。カーブは逆に、どれだけ使えるか確認したい。感覚としては悪くないので、疲労が抜けた状態の中でどれだけ投げられるか」と、昨秋から取り組んでいるカーブの習得にも意欲的です。
3年目の昨季は、初の2桁勝利となる10勝を挙げましたが、「2月という段階では、開幕に一軍にいることが第一目標。そこにいないと始まらないので」。今季の更なる躍進のために、しっかりと足元を見つめています。
岩田稔投手は、高山と糸原を相手に37球を投げ、安打性の当たりは7本。「後ろにファウルを取ること」を心がけたといい、「自分がクリアしたい課題は1個ずつクリアしていってます」と満足感を漂わせました。
登板後はブルペンへ向かい、150球の投げ込みを敢行。登板前の投球も含めると、この日投げた球数は201球に。「第2クールは、1日200球投げようと。フォーム固めもですし、投げれるというのを見せないといけない。アピールしないとダメな立場なので」と厳しい口調で決意を表します。
第1クールでは、4度ブルペン入りし、投手陣最多の387球の投げ込み。「今季に懸ける意気込みが球に出ている」と、金本知憲監督から第1クールのMVPに選ばれました。昨季は、6試合の登板で未勝利に。復活に懸ける思いを左腕に込めて、岩田は投げ込みを続けます。