- 2017.2.8
- 中谷がチーム第1号!
第2クール2日目。宜野座キャンプでは、今年初の実戦となる紅白戦が行われました。
WBC日本代表の藤浪晋太郎投手は、紅組2番手として三回から登板。2回を投げて、2安打4奪三振無失点に抑えました。
まずは三回、先頭の横田、岡崎を連続で空振り三振に仕留めると、「九番・指名打者・鳥谷」のコールが。スコアボードでは白組の九番は空白になっており、鳥谷登場のサプライズにスタンドから歓声が沸き起こります。打席に入った背番号1は、3球目のカーブを右翼線に運び、存在感を見せつけました。続く上本に四球を与え二死一、二塁としますが、植田を直球で空振り三振。無失点で切り抜けます。
雨が激しく降りだした四回には、先頭の高山に左中間への二塁打を浴びますが、原口、ルーキー大山を打ち取り、俊介を空振り三振に。
「良かったところと反省点、両方ある」と初の実戦登板を振り返った藤浪は、「狙って空振りやファウルが取れたことと、バランス良く投げられたことは良かったです」と収穫を口にしました。
WBC公認球を使用し、直球の最速は148キロを計測。「球が抜けたり滑ったりはあったけど、全体的には良かった」と好感触を得たようです。3月に開催されるWBC本大会に向けて、順調な仕上がりを見せた藤浪。「状態を上げていきたい」と、力を込めました。
打撃陣では、紅組の「四番・右翼」で先発出場した中谷将大外野手が、今季チーム第1号となる本塁打を放ってアピールしました。
四回先頭で打席に入ると、カウント1−1からの3球目、松田の直球を左翼スタンドへ。「ストレートを狙っていました。ああいう結果が出て良かったです」と会心の一振りに充実感を滲ませます。六回には一死走者なしから、島本のスライダーを右中間への二塁打とし、「狙いどおりでした」。
金本知憲監督は、「1年前とは打ち方が全く別人になっている」と中谷を高く評価しました。
「腰の回転がスムーズになっているし、体の軸もでき始めている。1年前は、腰が下から上にしゃくりあげるような動きになっていたから。体重も3�sぐらい増えたのかな。下半身が太くなった。振る力がついてきているね。当たりの強さとインパクト、これは今来ている若手の中で高山より強いかも。スイングスピードも上がっているよね」
一塁の候補か?という報道陣からの質問には、「もちろん、もちろん」とうなずきます。指揮官からの期待に、中谷は「ポジションはどこでも。試合に出られるよう頑張りたい」と気合いを入れました。
成長を認める一方で、「もうちょっと、やる気というかね。レギュラー獲るぞ!という気持ちをもっと出したら、もっといいものが出てくると思う。ちょっと大人しい性格だから」とも。7年目を迎える若虎に、金本監督は更なる奮起を求めました。
試合は、中谷の本塁打とルーキー糸原の本盗で紅組が2−0とリードしていましたが、最終回の六回、紅組3番手の岩崎が味方の失策もあり4安打3失点。3−2で白組が勝利しています。