- 2017.2.12
- 苦手上等!
沖縄らしい陽光が射しこんで、宜野座は朝早くから多くの観衆で賑わう『キャンプ・サンデー』となりました。練習前にはドーム内に全ナイン・スタッフを集めて、坂井信也オーナーが訓示。 「キャンプは優勝する為にやっている。どう戦って優勝するか?を日々イメージしながらやって行ってもらいたい。これから練習試合・オープン戦と入って行くが、引き続きケガの無いように!」と檄を飛ばしています。
午前中メイン球場では投内連係が行われ、能見・メッセンジャー・藤川・メンデスらが参加。牽制・バント処理などに熱を入れて取り組みました。シートノックでは、キャンベルが2日連続でセカンドの守備に就いて無難な捌きを見せています。
ランチタイムには、新人ドラフト2位の小野泰己投手が初めてフリー打撃に登板しました。キャンベルに対して35球を投げて、抜ける球はあったものの ヒット性は3本程度。殆どが右方向の打球でキャンベルが差し込まれる場面も目立っています。
「初めて打者相手に投げて、思ったより良かったんじゃないか? 指にかかった時のボールはそこそこ良い球が行った」。小野泰己投手が話します。「大学4年の時 調子悪い時期があり、監督と話し合って」それ以来、ずっとプレートの一塁寄りを踏むようになったとの事。それによって元々シュート回転する傾向がある右打者の内角が、「広く見えて」投げやすくなりました。
対戦したエリック・キャンベル内野手は、 「真っ直ぐにキレと言うか?伸びのある球を投げていた。コントロールよりも球の力で勝負するタイプなのかな?」と小野の印象を語ります。
「(キャンベルは実戦的な練習で)投手相手は初めてらしいし、あんなもんじゃないかな? 小野もゆったりしたフォームでビュッと来るタイプだから打ちにくいだろう。ブルペンと遜色なかった。むしろ、それよりイイ位」。金本知憲監督がルーキー右腕を高く評価しました。
いよいよ初めての練習試合(対DeNA・宜野座)を翌日に控えて、一層気合いが入る猛虎戦士。投手は横山が先発で、藤浪・青柳・岩崎らが登板する予定です。
「やって来た事をしっかり出して、結果に拘らず、先ずは自分の球を投げて・・・指にかかった真っ直ぐで先ずはしっかりファール取って・・・そういうピッチングをして行きたい」。今季初対外試合のスターターを指名された横山雄哉投手は、「意気に感じて、しっかり準備して頑張りたい」と抱負を述べます。
WBCを睨みリリーフでスタンバイの藤浪晋太郎投手は、変化球をテーマに置いて「試せる事、学ぶ事、確認する事」を念頭に実戦登板に備えます。新戦力のキャンベル・大山・糸原も揃ってスタメンに名を連ねる予定で、2017年 金本阪神の試金石となる一戦とも言えそうです。
DeNAの先発は昨季 攻略に苦しんだ左腕・今永昇太投手。指揮官は、「去年殆どやられてる(と言うイメージ)。打ててない投手と初戦でぶつかるのは有難い。ストレートに恐らく手こずる。それも勉強だし、打てなかったら何故なのか?を考えて練習に取り組めるし、課題満載と言うのはイイ事。大山も糸原も、こういう投手を打たないと通用しないと思ってくれればイイ」と天敵歓迎の意向を示していました。