- 2017.2.20
- テスト登板へ準備OK
第4クールを終え、キャンプは休日。折り返しを過ぎて、選手たちの疲労もかなり溜まってきています。
第5クール初日の明日、宜野座キャンプは午前中で練習が終了することに。金本知憲監督は、「なかなか雨も降らないし、かわいそうだなと。(投手は)スローなしで、打撃も怠けない程度の練習に。2日休んだら回復すると思う」と方針を明かしました。厳しいメニューで疲れた体を回復させ、キャンプ最後の1週間を乗り切ります。
多くの選手が静養に努めた休日ですが、宿舎に隣接する室内練習場を訪れ、汗を流した選手も。
再契約を目指し、宜野座キャンプに練習生として参加しているラファエル・ドリス投手は、キャッチボールやウエートトレーニングなどで体を動かしました。22日に予定されている紅白戦での登板が、再契約に向けてのテストとなるだけに、調整にも力が入ります。
来日1年目だった昨季は、34試合に登板して3勝3敗8セーブ、防御率2.12。守護神を務めた時期もありましたが、昨年10月に右肘を手術し、保留選手名簿から外れました。その後、右肘は順調に回復し、フィジカル面での問題はなしと判断されたため、15日に来日。16日からキャンプに合流しています。
合流初日に即ブルペン入りすると、力強い投球を披露して「思ったより良かった」と金本監督から評価。18日にはフリー打撃に初登板し、岡崎と坂本に対して計36球、変化球を交えて投げ込みました。球威は十分だったものの、見逃しが21球と制球が定まらず。万全の状態に仕上げ、22日の紅白戦に臨みます。
同じく22日の紅白戦に登板予定のマルコス・マテオ投手も、キャッチボールなどで調整しました。8日に家庭の事情でキャンプ地を離れ、14日の練習から再合流。前回の休日の15日にも練習を行っており、2回連続での休日返上トレとなりました。新外国人のロマン・メンデス投手も調子を上げているだけに、守護神争いからも目が離せません。
前日の日本ハムとの練習試合に登板した、横山雄哉投手と岩崎優投手も、午前中の室内練習場に姿を現しました。日本ハム戦で、横山は3回2安打無失点と好投。先発ローテーション入りに向け、アピールに成功しています。今季から中継ぎに転向し、セットアッパー候補の岩崎は、日本ハム戦で最終回を1安打無失点。安定した投球にも指揮官は、「もう少し真っすぐで押し込んでほしい」と期待の高さゆえの注文を口にしました。
坂本誠志郎捕手と植田海内野手も、休日返上で練習。前日の日本ハム戦で七回からマスクを被り、八回一死一塁で右前打を放った坂本は、16日の韓国・サムスン戦でも2打数2安打と打撃の調子を上げています。熾烈な正捕手争いを勝ち抜くためには、第5クールからの実戦でもアピールを続けなければいけません。宜野座での一軍キャンプに初参加の植田は、ここまでの練習試合3試合すべて代走からの出場。次クールからの実戦でも、持ち味の俊足で勝負を賭けます。