- 2017.2.21
- 半日練習で疲労回復
第5クールがスタート。前日に発表されていたとおり、宜野座キャンプの練習は、午前9時に開始して午前中で終了となりました。選手の疲労を取ることが目的で、金本知憲監督は「(前日の)休みを絡めて、2日連続でね。間に入れるのもいいけど、(休みを)続けたほうがいい」。特打や居残り練習もなく、メリハリをつけることで疲労回復に努めました。
アップが終わると、野手のメニューはバント、ティー、バッティング、走塁のバッティング回りのみ。ウィルス性胃腸炎から復帰したエリック・キャンベル内野手と左ふくらはぎの軽い張りを訴えていた荒木郁也内野手が、この日から全体練習に合流しています。
フリー打撃が行われていたメイングラウンドでは、ヒヤリとするシーンが。右膝関節炎のため別メニュー調整を続けている糸井嘉男外野手が、右翼後方のフェンス沿いをランニングしていると、福留孝介外野手が放ったライナー性の打球が右腕を直撃。トレーナーが駆けつけ、球場内は一時騒然とします。糸井はその後のキャッチボールと打撃練習を回避したものの、軽い打撲で大事には至らず。球場を引き上げる際には、大勢のファンが差し出すサイン色紙に、笑顔でペンを走らせていました。
翌22日には、紅白戦が行われる予定。金本監督は、「やっぱり結果。いい形で打っているかとか、ちゃんと守れているかとか。ピッチャーは、フォアボールを出さないとか、いい球がいっているかとか。基本的なところしか見ませんよ」と話し、熾烈な競争を繰り広げる若手選手たちの動きに目を光らせます。
紅白戦の先発は、能見篤史投手とランディ・メッセンジャー投手。ドラフト2位・小野泰己投手(富士大)も、中継ぎで1イニングを投げる予定です。ブルペンに入り調整した小野は、変化球も織り交ぜ57球。「自分の真っすぐがどれだけ通用するのか試したい」と、初めての実戦登板に向けて意気込みました。12日にフリー打撃に初登板した際には、威力ある直球を披露。「スピードガンよりもベース上での伸び、キレがある」と金本監督を唸らせて、評価は右肩上がりに。先発ローテーション入りを狙うドラ2右腕が、注目のマウンドに上がります。
再契約を目指すラファエル・ドリス投手は、紅白戦でテスト登板へ。金本監督は「良さげやね、見た感じは。ブルペンを2回ぐらい見たけど、いけそうな気がする」と好感触を口に。昨年10月に手術した右肘の状態が確認ポイントですが、「球の勢いも見ないと。ブルペンでは良かったから、実際にバッターが立った時にどれぐらい投げられるか。まだまだ良くなるという、上がり目も視野に入れて判断します」と、伸びしろにも期待を込めました。