ニュース

オフシーズントラ番ニュース

TOP > ニュース > オフシーズントラ番ニュース

2017.2.22
待望の初安打!

第5クール2日目。WBC日本代表の藤浪晋太郎投手が、宮崎で行われる侍ジャパンの合宿に合流するため、宜野座キャンプを打ち上げました。午前中にはブルペンに入り、変化球を交えて64球。「フォア・ザ・チームの精神で、自分に与えられた仕事を全うしたい」という決意を胸に、正午過ぎ、宜野座村野球場を後にしています。

午後からは、今キャンプ3度目となる紅白戦が行われました。

ドラフト1位の大山悠輔内野手(白鴎大)は、紅組の7番・三塁で先発出場。ここまでの実戦5試合15打席で、まだ安打が出ていません。第1打席は初回、二死一、二塁で、白組先発・能見の初球を二遊間へ。強烈な打球を遊撃・植田が弾いている間に、二塁走者の中谷がホームに生還しますが、記録はショートのエラーになります。

第2打席は、三回の先頭打者として2番手・藤川と対峙。カウント1-1からの3球目、142キロの直球を弾き返すと、打球は中前へ。待望のHランプが灯ると、一塁上の大山に笑みがこぼれました。「きっかけさえつかめて気分が楽になれば、ババッと打つと思うよ」という金本知憲監督の言葉どおり、続く第3打席でも中前打。四回、一死一塁から3番手・ドリスの150キロ直球を捕らえ、2打席連続安打を記録しました。

六回一死走者なしで迎えた第4打席は、ドラ2小野の前に右飛。ルーキー対決には敗れましたが、4打数2安打と、長いトンネルにようやく光が差し込んでいます。

17打席目での初安打に、「正直ホッとしました」と胸中を吐露した大山。「積極的に打つのが自分の持ち味。どんな形であれ、どんどん振っていこうと思っていた。1本出たのはいいこと」と振り返りつつも、「満足せず、より気持ちを引き締めてやっていきたい。どんどん続けていきたいです」と、視線をオープン戦に向けていました。

ドラフト2位の小野泰己投手(富士大)は、白組の5番手として六回から登板。1回を無安打無失点、圧巻のピッチングで実戦デビューを飾りました。

「真っすぐがどれだけ通用するか試したい」と話していた小野は、梅野、大山、坂本に対して150キロ超の直球を主体に勝負。二ゴロ、右飛、二ゴロと三者凡退に抑え、「腕が振れて、しっかり投げられました。打者と勝負できたのは良かった」と手応えを口にしました。指揮官も「楽しみだね。直球は一番。カーブで腕が緩むのと、あとはフォークの精度かな。きっかけを掴めば、相当勝つんじゃない?」と、大器の出現に喜びを表しています。

紅白戦は、梅野の2点適時打や高山のこの日2安打目となる適時打などで5点を挙げた紅組が、3得点の白組に勝利。紅組、白組ともに3つずつ計6失策と、ミスの目立つ試合となりました。金本監督は「球際をね。上本とか北條とか、植田はちょっと難しい部分もあったけど、ああいうところを捕らないと。油断と見られても仕方がない」と険しい表情を浮かべ、久慈照嘉内野守備走塁コーチも「みんな準備不足」とバッサリ。「球際の練習をしているのに、ポロポロと…。本人の意識の問題。グローブに当ててるんだから、必ず捕らないと。風やグラウンドは関係なく、試合は結果がすべて。投手には申し訳ないけど、ミスがたくさん出て、野手としては気合いが入ったんじゃないかな」と厳しい言葉を並べました。

またこの日、ラファエル・ドリス投手との再契約が球団から発表されました。テスト登板となった紅白戦では、1回を3安打1失点。直球の最速は153キロをマークし、昨年10月に手術した右肘の回復が順調なことをアピールしました。ドリスは、「再契約するために来たので良かった。しっかり直球を投げて、見せたいという思いがあった。成長したいし、チームがファイナルに向かってやっていけるよう、頑張りたい」と気合い十分。陽気なドミニカンが、昨年と同じ背番号98のユニホームに袖を通します。

「オフシーズントラ番News」は公式携帯サイトからもご覧いただけます。