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2017.2.23
内容のあるキツさ

第5クール3日目の宜野座キャンプは、曇天のスタート。前夜に降った激しい雨の影響で、アップと午前中の打撃練習は宜野座ドーム内で行われました。

メイングラウンドは、内野にかけられていたシートが外され、午前中で整備完了。午後からは、シートノックとケース打撃のメニューを無事、屋外で行うことができました。

前日の紅白戦では6失策と守備の乱れが続出し、金本知憲監督が、「やっぱり球際。範囲内の球際を捕らないと、油断と見られても仕方がない」と苦言を呈したばかり。シートノックに臨んだ選手たちは、1球1球に神経を集中させながら、軽快な動きを見せます。そんな選手を鼓舞する平田勝男チーフ兼守備走塁コーチの声が響く中、ノッカーを務める久慈照嘉内野守備走塁コーチと中村豊外野守備走塁コーチにも熱が。活気あふれるシートノックとなりました。

ケース打撃では、無死二塁、無死二、三塁などを想定し、右打ちやスクイズのサインに応じる練習が入念に行われました。「バント失敗が多かったように思う。投手は上手くなっているので、野手も頑張ってほしい。右打ちも去年よりは上手くなっているし、やる意図は理解しているんじゃないかな」と指揮官。作戦面での動きとしては、「去年はチャンスに恵まれなかった。(こちらの仕掛けを警戒して)相手がいつ外してくるか、気になってカウントを待ったりもしていたし。失敗というか経験もあるので、今年は、主力選手にはないけど下位で打てない時とかはしっかりやっていきたい」。積極的に仕掛けていく考えを示しています。

この日のケース打撃には、新外国人のエリック・キャンベル内野手も参加。無死二塁、無死二、三塁のケースでは、一塁ゴロの進塁打できっちり右打ちを決めます。無死一塁では、走者を本塁へ還す左中間への二塁打でアピール。ケース打撃参加は本人の志願と明かした金本監督は、「実戦でボールを見たいというのもあると思う。早く日本の野球に慣れたいというのもあるだろうし。真面目な選手だから」。チームバッティングを披露した助っ人に、目を細めました。

全体練習後にメイングラウンドで行われた特打では、北條史也内野手を金本監督が熱心に指導。「ちょっとスタンスというか、ステップ幅が広がっていたので。ステップ幅が広くなると、顔がぶれて目線が下がって、高めの球が打てなくなる。極端に狭くして頭のぶれをなくして、しっかり強く振ろうということ」と、指揮官はその内容を説明します。北條は、今キャンプ実戦6試合で、19打数8安打と打撃好調をキープ。更なる成長へ、金本監督の期待も高まります。

第5クールはこの日で終了。ここまでを振り返った金本監督は、「去年の秋みたいにあそこまで追い込んで鍛えるのはちょっと難しいかなと思っていたけど、それでもかなりキツいキャンプだったと思う。いい意味でのキツさというか、内容のあるキツさだったと思います」と手応えを口にしました。休日を挟んで、25日からはついに最終クールへ。キャンプで得た成果を発揮する、オープン戦が始まります。

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