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2017.2.24
「楽しみ」なオープン戦へ

キャンプ最後の休日。2月1日から始まった春季キャンプも、いよいよゴールが見えてきました。翌日からの最終クールに備え、選手たちは英気を養っています。

翌25日には、オープン戦がスタート。阪神は、名護での日本ハム戦で初戦を迎えます。先発予定の秋山拓巳投手は、宿舎に隣接する室内練習場を訪れ、休日返上でトレーニングを行いました。キャッチボールやストレッチなどで汗を流した秋山は、「とにかく結果を出したい」と意気込み十分。調整に余念がありません。

今キャンプでは、11日の紅白戦と16日の韓国・サムスンとの練習試合で実戦登板し、計6回を1安打無失点。好投を続ける右腕を、金本知憲監督は「先発5、6番手に近くなった」と高く評価しました。好調の要因として秋山が挙げるのは、フォームの安定。昨季、中継ぎで登板した際に、感触を掴んだといいます。フォームを気にせず投球に専念できるようになったことで、打者に集中。好結果に結びつくようになりました。

西条高校から入団した1年目に4勝を挙げ、エース候補として大きな注目を集めましたが、その後の6年間では2勝のみ。8年目の今季は、入団以来慣れ親しんだ『27』から『46』に背番号を変更し、心機一転、再スタートを切りました。『今年こそ』の決意に燃える秋山にとって、オープン戦初戦での先発は絶好のアピールの機会。結果を出して、開幕ローテーション入りを手繰り寄せます。

チーム内競争が熾烈なのは、野手陣も同じ。右翼の福留孝介外野手と中堅の糸井嘉男外野手以外はレギュラー白紙という状況の中、ポジション争いは激しさを増しています。

若手選手にとっては競争の場となるオープン戦に、指揮官は「はっきりと(競争の場と)決めるわけではないけどね。だんだん絞れてくるだろうし」としながらも、「思わぬ選手がグワッと出てくるかもわからんし、予測がつかない。初めから決めつけることはないよ。中谷や板山がどれだけ覚醒してくるか。そうなったら、開幕スタメンもあるわけだからね」と期待を込めます。「去年の数字と今年の状態で『こうなるのかな』という予測はあるけど、そこは予測どおりにいってほしくない部分もある。まだまだ出てきてほしい」。予測を超える戦力の台頭を、熱望しました。

オープン戦を、「楽しみ」という言葉で表した金本監督。

「去年の秋とこの春のキャンプで選手個人がやってきたことを、試合でどれだけ出せるか。(オープン戦は)チャレンジする場。ピッチャーならクイックや投内連係、野手ならステップとかね。いろいろ試せばいい。長い目で判断してあげたいと思います」

開幕まで1カ月あまり。2年目の金本阪神がどんなチームに仕上がっていくのか、オープン戦から目が離せません。

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