- 2017.2.25
- 圧巻の滑り出し
オープン戦が開幕。阪神は名護で昨季日本一の北海道日本ハムと対戦し、曇りで時折雨が降る中、先発・秋山が見事な投球を見せました。
今キャンプ絶好調な秋山は杉谷・中島・横尾を3者三振に斬る圧巻の滑り出し。3回裏先頭ルーキー7番石井一に左中間二塁打を浴びて一死3塁のピンチを招くも、落ち着いて後続を抑えます。結局4回(68球)を投げて1安打7三振無四球無失点の内容でした。
オープン戦の開幕投手として役目を果たした秋山拓巳投手が振り返ります。「結果を出す事が一番の目標だったが、その部分では凄く良かった。去年 初回の失点が多かったので、1巡目を全力で抑えに行こうと思っていた。(初回の3者三振について)こういう立ち上がりが出来るのは稀だと思うので、これからは打者の反応を観ながら初回はしっかりやって行きたい」。
ここまでは極めて順調な歩みと言えますが、ローテーションに入って一年間戦い抜く事が目標だけに秋山は開幕までの1カ月に「気を引き締めてやって行きたい」と話します。「今日もイイ投球したし、ずっと安定してる。(だけど)これをシーズンで出せるか?や、要は!」・・・金本知憲監督も、秋山に関してはペナントレースが始まるまで手綱を緩めるつもりはありません。
打線は1番に入った北條がセンター左への先制2点本塁打を含む2本のアーチ。今キャンプ好調の中谷も左中間二塁打とレフトへの1号2ランを放つなど日本ハム6投手に16安打を浴びせる猛攻で大量11得点を奪いました。投手陣は3人目の島本が4番レアードにバックスクリーン直撃の3ラン本塁打を喰らいますが、11対3で押し切り、阪神がオープン戦開幕を白星で飾っています。
新人の糸原・大山もオープン戦初出場初安打初打点の揃い踏みで、非常に良いスタートを切りました。ドラ1 大山悠輔内野手は、「初球から振っていく中で結果が出たのが良かった。(紅白戦で初安打が出たから)楽になったとかではない」と話しています。
「(北條は)元々イイ角度を持ってる。(一年前と違って)振る力がついて来ている。スイングスピードも上がって来てると思うし。(中谷は)一番弱点という高めの速い球。追い込まれて速い真っ直ぐを打ち返したから。一年前と比べて、かなり成長の幅があると思う」。金本監督が若手の活躍に思わず目を細めました。
「(1本目は)良い感じでちょっと泳いだけど、芯には当たったと思う。(2本目は)真っ直ぐに初球、一本で張って振りに行ったんで。(本塁打になったのは)アレはたまたまです」。連日続けて来た連続ティー(打撃)の成果を示して、北條史也内野手はアーチの感触に上機嫌な様子。それでもイージーな遊ゴロを弾いた失策に関しては、「(打撃の)カタチは出来て来たけど、守備は全然ダメなんで!」と自らを厳しく律しています。
「ストレートに弱いと言われて来た中で、しっかり振れた。(練習の成果が)出ていると思う。しっかりアピールして行きたい」。赤丸急上昇中の中谷将大外野手は、結果を重ねながら必ず定位置を獲得する意欲に燃えていました。