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2017.3.8
四番の快打

8日・9日の甲子園でのオープン戦は、対ロッテ2連戦。初戦は、厳しい冷え込みの中での試合となりました。

ここまでの全実戦で四番に座る原口文仁捕手は、この日も「四番・一塁」で先発出場。初回、一死一、三塁で第1打席を迎えると、ロッテの先発・関谷の初球を中前に弾き返し、先制適時打とします。これで、適時打を放つのは3試合連続に。連続安打は9試合に伸び、さらには5試合連続打点と、四番のバットは絶好調です。

「勝負強さは彼の持ち味」と金本知憲監督。原口も「しっかり場面に応じて狙い球を狙っていけたので、今日は良かったです」とうなずきましたが、守備での反省点を口に。四回、二塁・鳥谷からの送球を捕球できなかった場面(記録は鳥谷の失策)を振り返り、「止めておかないといけないボール。捕りたい気持ちが強すぎて、タイミングが合わずに足が早く伸びてしまった。悪いところが出たので、しっかり練習していかないといけないです」。慣れない一塁の守備に、懸命に取り組む姿勢を見せました。

阪神の先発は、秋山拓巳投手。5回2安打1失点(自責0)の快投で、キャンプからの好調をキープしています。

「気温が低くて、指先が思うようにいかず初回は体も動かなかったけど、状況に応じた投球ができたかなと思います。コーナーにしっかり投げ分けることができた。打者がスイングするゾーンで、つまったり引っかけたりすることが多かったので、そこは収穫でした」と秋山。「イニングの先頭を切ること」を課題にしてマウンドに上がったといい、「走者を出してからも、一人一人落ち着いて勝負できた。今まではワインドアップの機会が多かったけど、セットになってからもしっかりコントロールできました」と納得の表情を浮かべました。

失点は、味方の失策による1点のみ。実戦15イニング目にして初の失点を許しましたが、粘り強い投球で開幕ローテーション入りをアピールしました。先発5、6番手を争う岩田が、前日のヤクルト戦で5回3安打1失点と好投。「当然意識した中で、しっかり勝負できるようにと思って今日の試合に臨みました」と、秋山はライバル心を覗かせます。

金本監督は、開幕ローテーション入りへ「近づいたように感じる」と評価。「この調子が、開幕まで維持できるかどうか。体の手入れやコンディション、心の準備をしっかりできるようにならないとね」と期待の高さゆえの注文を出しました。

秋山自身も、自覚は十分。「毎年、大事なところで負けている。ここまではいい状態で臨めているので、今年こそは一年間投げ切るという気持ちで頑張りたい。ローテ争いは続くと思うので、もう一回気を引き締めて、向上心を持ってやっていきたいです」と力強く語りました。

試合は、九回に藤川球児投手がオープン戦初登板。1点のリードを守り切り、3対2で阪神が勝利しています。

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