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2017.3.9
開幕ローテ争いが過熱

真冬に逆戻りしたかのような極寒の甲子園で、ロッテとのオープン戦が行われました。

先発は、青柳晃洋投手。「寒いのはわかっていたので、手袋やパーカーなどで対策できました」と、厳しいコンディションの中、落ち着いてマウンドへ上がります。

開幕ローテーション争いのライバル、岩田と秋山が、7日のヤクルト戦、8日のロッテ戦に先発して共に好投。「みんないい結果を出しているので、意識をしないと言ったら嘘になるけど、それを踏まえた上で自分のピッチングがしっかりできるように」という強い気持ちで試合に臨みました。

4回を投げた青柳は、無安打無失点の快投。打球を外野に運ばれることなく、ロッテ打線を封じ込めます。球数は49球とテンポの良いピッチングで、アピールに成功しました。

登板を終えた青柳は、「ゾーンでしっかり勝負できた。課題にしていたことだったので、それは収穫かなと思います」と納得の表情。反省点としては、「初回に二死から四球を出したこと」を挙げました。この日の四球は2つでしたが、金本知憲監督は「青柳にしては0に等しい。コントロールに自信をつけたんじゃないかな」と目を細めます。

「今日は真っすぐが良かった。真っすぐで空振りを取れたのが一番大きかったです」。前回登板のオーストラリア戦(WBC強化試合・4日)ではファウルにされていた真っすぐで、空振りや三振を奪えたことに手応えを得たようです。新球カーブも2球投じ、「カウント球として使えた。まだ練習中なので、シーズンとおして使えるボールになれば」と精度を上げていく意欲を表しました。

緩急を印象づけたのは、カーブを使っての投球だけではありません。「ファウルで粘られるシーンもあったので、ボールの緩急だけでなくフォームの緩急もつけれるように」と、走者が出ていなくてもクイックで投げる場面も見せました。金本監督も「自分なりに工夫して、バッターを迷わせようとしていたね。いろんなことをやってみたらいい」とうなずきます。

走者を一塁に置いての、スーパークイックも披露。「1秒切ってる。それで球威は落ちないし、カウントも取れればね。相手は嫌だと思うし、タイミングが取りづらいと思うよ」。指揮官は高い評価を与えました。

「今日のピッチングを見ると、ローテーションに入れたくなってくるね」と金本監督に言わしめた青柳。昨季ルーキーながら4勝を挙げた右腕が、開幕ローテーション争いをますます熱くしています。

この日の阪神打線は、ロッテ先発の唐川から始まる8投手の継投に、すっかり沈黙。五回の荒木による右前打のみ、わずか1安打に抑え込まれました。それでもその五回、一死満塁から北條が中堅への犠牲フライを放って先制。「最低限です。肩が開き気味だったけど、打球が行って良かった」と北條は話し、金本監督も「1チャンスで1点。最低限といえば最低限だね」と仕事ぶりを認めました。

青柳の後を継いで松田が2回、桑原が1回を無失点に抑えますが、1対0で迎えた八回、ドリスが加藤に二塁打を打たれて同点に。最終回はマテオが2安打されながらも点は与えず、試合は1対1の同点のまま終了しました。

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