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2017.3.10
1球1球を大切に

オープン戦は休み。午前中から甲子園で、一軍の全体練習が行われました。荒木、江越、板山、大山の4選手は、練習参加後に鳴尾浜へ移動し、教育リーグ・広島戦に出場しています。

「3番・三塁」で先発出場した大山悠輔内野手は、4打数無安打。「打ってないんで、そこは納得できないというか…。結果が重要だと思うので、まだまだです」と悔しさを滲ませました。「たくさん試合に出させていただいて、打席にも立たせてもらっているので、1打席1打席、1球1球、大切にしないといけない。その中で、やるべきことをやらないと」。ルーキーは口元を引き締めます。

大山がファームの試合に出場するのは初めて。掛布雅之ファーム監督は「見たのは初めてだから評価できない」としながらも、「守備はうまいと思うし、打席の中でいい雰囲気をもっているね」と大山の印象を語りました。

板山祐太郎外野手は、「5番・二塁」で先発。4打数2安打1盗塁と躍動します。守備でも、外野に抜けそうな打球にギリギリ追いつくファインプレーを披露しました。

「9番・左翼」で先発の荒木郁也内野手は、三回に先頭で打席に入ると、遊撃への内野安打で出塁。二盗を決め、大和の中前二塁打で先制のホームを踏みます。1対2で迎えた最終回には、左翼へ同点犠飛を放ち、「もちろんヒットを狙っていたけど、最低限の仕事ができたのは良かったです」。存在感を光らせました。

この試合の先発は、榎田大樹投手。5回を投げ3安打無失点と、安定した投球を見せています。「カーブで緩急はつけられたけど、全体的にボールが高かったのでそこを修正できれば。走者が出ても落ち着いて投げられているけど、投球内容は今一つ。そこを詰めてやっていきたい」と反省点を口にしました。

六回からは、守屋功輝投手がマウンドへ。最終回まで4回を投げ、4安打2失点という結果でした。「簡単にゴロアウトを取れるほうが野手のテンポも良くなるので、ツーシームを使ってゴロアウトを狙いました」と低めを丁寧につくことを意識。1対1で同点の九回には、この回先頭のバティスタから左翼への勝ち越しソロを浴び、「一発が一番ダメな場面で打たれた。そういうところは甘さです」と猛省します。「体勢が崩れたけど、バットを出したところにボールを投げてしまった。そこは一番飛ぶところなので。もう1こ低めに投げられたら、三振だったかもしれない」。被弾のシーンを振り返り、唇を噛みました。

三回に大和内野手が放った先制の中前適時二塁打は、左打席での会心の当たり。スイッチヒッターに挑戦中の大和が、昨秋から取り組んでいる左打席で結果を出しました。掛布ファーム監督も「いいヒットを打ったね。ゲームの中でのタイミング、間を感じだしているんじゃないかな」と笑顔。ここまでファームでの調整が続いていますが、掛布ファーム監督は「一軍に必要な選手。内外野ともチーム1、2を争う守備力だからね。WBCを見ていても守る野球は大切だと感じるし、大和の守備力は必要ですよ。左でも打てれば武器になるしね」。一軍の舞台に上がる準備を、大和は着々と進めています。

試合は、2−2の引き分けで終了しました。

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