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2017.3.12
宿敵に快勝!

爽やかな青空が広がった日曜日の甲子園。19620人の観客が見つめる中、巨人とのオープン戦が行われました。

今季初めてとなる宿敵との対戦は、5−1で阪神が快勝。投手陣は安定した投球で巨人打線を封じ込め、攻撃では三者凡退のイニングを一度も作ることなく、12安打の猛攻を見せました。

先発の能見篤史投手は、4回1安打1失点(自責0)。三回、二死から三塁・鳥谷の失策で出た走者を、続く石川の左前二塁打で還されますが、それ以外は危なげない投球でベテランの貫禄を漂わせます。2番手の伊藤和から高橋、松田、藤川と5投手で継投したこの試合、巨人打線に許した安打は能見が打たれた1本のみでした。

投手陣の好投に貢献したのは、先発出場し六回までマスクを被ったルーキー長坂拳弥捕手(ドラフト7位・東北福祉大)。一軍に合流した前日11日の西武戦(甲子園)では、最終回に代走で出場したのみ。初マスクとなりましたが、「緊張はほとんどなく臨めました」と冷静に話します。

能見をリードし、「バッターの反応を見ながら。能見さんの特徴はまだ掴めていないですけど、『こんな感じかな』とリードしました」。「首は振らないでいこうと決めていた」という能見は、「いいボールを選択しながらやっていたと思う。これからだと思いますよ」と新人捕手を労いました。

六回には、伊藤和が重信から見逃し三振を奪うと、一塁走者・石川の二盗を阻止して併殺に仕留める場面も。「ちょっと反応が遅れたけど、ランナーのスタートが遅かった分、いいところに投げられてアウトにできて良かったです」。強肩でのアピールに、胸を張ります。

六回まで1安打のみという結果に、「相手を抑えるのが僕の仕事なので、良かったです」。自信と安堵が入り交じった表情を浮かべました。

ベテラン・福留孝介外野手が、「4番・指名打者」で初めて実戦に出場。2打席に立ち、初回には二ゴロ、三回の一死一、二塁のチャンスでは遊ゴロ併殺打に倒れています。

「今日は、ゲームの中で打席に立っただけ。まずは感覚を取り戻せるように」と話した福留。この日は指名打者での出場でしたが、「守備はそんな難しいことではないので。打ちながら、守りながら、体の状態と相談しながらやっていきます」。開幕に向けて、自身のペースで調整を進めていきます。

前日の西武戦で3打数3安打だった上本博紀内野手が、「7番・二塁」で先発したこの日も3打数3安打を記録。6打席連続安打と、バットの勢いが止まりません。金本知憲監督は「これが続くとは思わないけど、やっぱり結果として出ているしね。守りも、暴投はほとんどないし、弾いてもアウトにすればいいんだから。足もあるし、状況を見て考えて野球をできる選手」と賛辞を送りました。

背番号を変更し、心機一転、臨むシーズン。二塁のポジションを掴み取るため、『00』がグラウンドを駆け巡っています。

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