- 2017.3.22
- 分厚くなった!
WBC準決勝に日本中が熱くなった一日。侍ジャパンは、米国にあと一歩届かず敗退となりました。阪神から参加の藤浪は、決勝トーナメントの登板が無いまま無念の終戦です。
帰国後の藤浪について香田勲男投手コーチは、「彼のコンディションを聴いてみないと。(代表での)球数、ブルペンに入った回数とか・・。時差ボケとかもあるので(実際に)顔を見て話したい」と語っています。
ナイトゲームで行われた福岡ソフトバンクとのオープン戦(ヤフオクドーム)に地元・福岡県(北九州市)出身のルーキー小野が先発しました。2回裏に四死球から走者を背負い、鶴岡・明石の適時安打で2点献上。4回には一死3塁から8番 鶴岡に右へ適時三塁打を浴びて3点目を許します。小野は4回(74球)を投げて4安打2三振4四死球3失点でした。
小野泰己投手は、「変化球がまだまだ。入りが悪く変化球に切り替えて打たれた」と肩を落とします。香田コーチも、「まだ軸になる球がなくて、カウント負けする。無駄な出塁が多い。もう少し球の精度を上げないと。(打者と)対等に勝負が出来ていない」とルーキー右腕に注文をつけました。
「全体的にコントロールがね。あまり前回との違いが・・修正されていない。コントロールが定まらないと配球のレベルにいかない。(とは言え)ストレートの走りは落ちてない。モノが良いと信じてる」。今後の処遇について明言は避けたものの、金本知憲監督の小野に対する期待値は変わりないようです。
打線は今オープン戦初めて指名打者を使わず、投手を打順に入れてペナントレース仕様で組みました。序盤からソフトバンク先発・中田に抑えられていた阪神は5回表 一死1塁にヒットの鳥谷を一塁に置いて小野の代打・新井良が右中間へ2試合連続となるアーチを描き2点を返します。
「たまたまです。初球から積極的にスイングしようと。また、しっかり準備してやりたい」。謙虚に話した新井良太内野手に対して、前回「クビの皮1枚繋がりやがって!」と話していた指揮官も「クビの皮が2枚繋がった。ちょっと分厚くなった!」開幕一軍の可能性を認めています。
また、今季初めて一軍に合流した大和は途中出場の7回表、左打席で中田から中前安打を放ちました。スイッチヒッター挑戦のシーズンにいきなり見せつけた一打に金本監督は、「びっくりした。変化球とは言え、一軍初打席でヒットはなかなか打てない。(左打ちは)印象より良かった。(バットが)振れてる」と目を丸くしています。
試合は、3対2でソフトバンクに一歩及ばず惜敗。それでも、このところ少し元気のなかった原口が、チームで唯一マルチ安打を記録して復調気配です。「腰の回転が回り切っていない。良いカタチで打てるようにしたい」。原口文仁選手はまだ納得できない様子ですが、「高めの真っ直ぐをヒット出来たのは大きい!上がり目は見せてもらった」と指揮官は中軸打者の活躍に胸を撫で下ろしていました。