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2017.3.23
緩急の急ばかり

ソフトバンクとのオープン戦(ヤフオクドーム)で糸井が初めて1番を打ちました。ソフトバンク先発・攝津から初回四球を選ぶと続く上本の打席で盗塁を試みるも、捕手・高谷の送球に阻まれ失敗に終わります。「どう言うのがベストなのか?試している」。試合後 金本知憲監督は、糸井をトップに持って来たオーダーについて説明しています。

攝津は高低を巧みに見せながらカーブ・シンカーなどの変化球を交えて阪神打線を翻弄して行きます。攝津は走者を背負う場面でも粘り強く投げて6回(94球)まで2安打無失点に抑えました。

阪神先発・青柳は、開幕ローテーション入りを懸けた大事なマウンドで序盤は快調な滑り出し。球威もあり、課題の左打者には内角のカット系を織り交ぜながらゾーンを左右広く使って打ち取ります。一回り目は梅野の変化球中心のリードで完璧に抑えますが、4回裏一死から今宮に中越え二塁打を許すと3番 中村に右中間への適時三塁打。続く柳田には左適時二塁打。更に5番 長谷川にも中前適時安打を浴びて、あっという間の4連打で3点を失います。打たれ始めて少しムキになったような単調な投球が悔やまれるところ。 結局5回(93球)を投げて4安打7三振2四球3失点。3回までが素晴らしかっただけに、中盤苦しんだ内容を今後にどう生かすか?が大事になって来ます。

「3〜4番のところで得点圏に走者を出したのがダメ。(長谷川に打たれたのは)甘い球だった」。登板後の青柳晃洋投手は反省しきりです。 金本知憲監督も「3回までは変化球でストライクが取れていたけど、打たれた4回は直球系に頼りすぎたな。緩急の急ばかり・・勿体無かった」と厳しく評価していました。

6回からは1イニングずつ高橋〜藤川〜マテオとリリーフ陣が登場。藤川は球速表示としては140km/h台前半ながら、手許で伸びる回転のイイ高めの直球が冴えて3者連続三振と圧巻の内容でした。「(球児は)上がって来たね!」と指揮官は目を細めます。

阪神は8回表 ソフトバンク3人目・五十嵐の速球を捉えて3番 高山が右へ弾丸ライナーで運ぶオープン戦4本目(北海道日本ハム・大谷らと並ぶ首位タイ)となるソロ本塁打を放って漸く1点を返しますが、その裏 守護神候補マテオが本多の左前適時安打などでダメ押しの2点を奪われて勝負あり。5対1で阪神は敵地で連敗を喫しています。

本塁打を放った高山ですが、片岡篤史打撃コーチは状態は良くないと見ています。それでも「(球が)甘いと長打になる」昨季の新人王は頼もしい限り。金本監督は、「(本塁打を打つ前に)2球同じ球を空振りしてたからネクスト(サークルにいる時から)準備して欲しい」と苦言を呈しました。本塁打を打ってもこんなに注文が多いのは、レベルが上がっている証拠でしょう、

途中出場の糸原は左前安打を放って、昨季の高山に続くルーキー野手の開幕一軍へとまた一歩近づきました。この日はウエスタンリーグ 広島戦(マツダ)でも大山と長坂が共にマルチ安打を記録するなど、新人野手が揃ってアピールに成功しています。

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